フェアプレーにおける指導者・親の役割

 Jリーグでは、審判にやたらと異議を唱えたり、フリーキックでなかなか離れなかったり、抜かれた後に相手を捕まえたり、わざと倒れたり、相手に怪我をさせるようなラフプレーや反則をしたりする場面がしばしば見られます。こういったことはプレーヤーがJリーガーになってから急に始まったことなのでしょうか。
 高校サッカー選手権での調査で、勝つためには反則も必要だとか、審判に見つからなければ反則はしてもいい世思っている選手が出場選手の2/3にも上っているという報告がされています。これより下の学年でも多少減ってはいるものの同じ様な結果だそうです。こういった考え方は果たして選手だけで形成されるものなのでしょうか。
 やはり、指導者の考え方が選手に悪影響を及ぼしていると考えざるを得ません。指導者がフェアプレーをしっかりと教えていないばかりか、指導者自身も意識するしないに関わらず、フェアプレーに反するような行為をしていないでしょうか。
指導者の方には次のようなことを自問自答していただきたいと思います。

                            出展:財団法人 日本サッカー協会 サッカー指導教本

 
子供達の人格を尊重していますか?
人格を傷付けるようなひどい言葉や態度をしていませんか。
 
子供達にルールを正確に教え、ルールを守る大切さを指導していますか?
 
フェアプレーに反するような反則をした選手に注意を与え、二度としないように指導していますか?
 
勝利至上主義に陥って、勝つことを強く強要しすぎていませんか?
 
審判の判定にベンチから文句を言ったりしていませんか?
 
負けたときに審判のせいにして、それを子供達に言っていませんか?
 
相手の選手を「つぶしてしまえ!」などと言っていませんか?
  

フェアプレーを尊重するかどうかは、子供の頃からの指導や練習、試合の中で形成されてきます。子供達にサッカーを教えると言うことは、ただ上手くなればいいと言うことではなく、サッカーを通じて子供の人間形成に関わっていると言うことです。
 フェアプレーがあってこそ、子供達がスポーツをする価値があることを十分認識して、指導に当たっていただきたいと思います。フェアプレーはスポーツの中だけに価値を持つものではなく、社会生活にも共通する行動規範なのです。

情報やお問い合わせは、キッカーズ事務局までお願いします
このホームページはヨコハマキッカーズ事務局にて運営されています。ヨコハマキッカーズ事務局の許可無しに当ホームページのいかなる内容の転載・複製をする事は出来ません。
ヨコハマキッカーズ事務局